故人が愛用していた車については、思い出も深く、処分に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?
実際に故人の車の廃車買取手続きを経験したのですが、その時の情報と手続きの流れから費用、注意点などを書いてます。
車を処分する抵抗感
「この車を手放したら、故人の思い出も一緒に消えてしまうのではないか」そんな気持ちも自分はなりました。
ただ、現実には早めに処分について決めておいた方が良かったです。
これより以下は、相続する前提の人、あるいは相続するか否か決めかねている状態の人が主に参考になると思います。
車の所有者の確認・ローン残債の有無・相続するか否かを決める
故人の車なので、処分をする際に確認しておかないといけないことがあります。
車の所有者の確認
車検証などの名義人が、故人になってないかをチェックしましょう。
名義人がディーラーやローン会社だと、ローン残債が残っているか、払い終わっていても名義変更だけがされていない状態かもしれません。
ローン残債の有無
ローンの残りがあると、名義も変わってないはずです。
いくら残りがあるか不明な場合は、所有者名義人に確認を取りましょう。
相続すると決めているなら、残債を払うことになります。
相続放棄するなら、払う必要がありませんが、他の負債や財産を含めて考えないといけません。
相続するか否かを決める
大まかでも財産を把握して、相続するかしないかを決めておく必要があります。
兄弟や片親など、相続人が複数いる場合などは、それぞれ相続について決めないといけません。
その際、車の価値が分からないと、相続するかしないかを決められないケースも有るかと思います。
両方とも買取店には違いないので、「早めに買い取ったほうが金額が高くなります」と言ってくるかと思います。
確かに、その場ですぐに決めた方が高い査定額となり、お金は残りやすいです。
相続についてもう少し考えたいのなら
「相続の絡みがあるので、もう少し待ってください。」
と返答して考え直すのもありです。
必要手続き書類を揃える前に買取店で査定を受けてみるのも手
「古くて値段が付くかな・・・」
と考えている人は
廃車買取業者
または
高く売れそうな車なら買取査定サービスに依頼するのがよいです
必要書類に関しても、買取店が教えてくれるので、車の処分もスムースに進めやすいです。
おすすめの廃車買取
廃車買取のハイシャルなら、3~30万円くらいの範囲で買取ってくれるケースが多いでしょう。
故障車や不動車など、状態の良くない車でも、廃車買取なら現金化できる可能性が高いです。
精神的にも時間的にも余裕のない状況で、複雑な手続きは大変です。
ハイシャルなら、電話一本でお任せ・相談できるので、安心して手続きを進めることができました。
私の場合は、父の乗っていた古いトヨタ車のヴィッツで、走行距離も13万キロと、かなりありました。
ローン残もありませんし、自分が相続すると決めていたので、問題なく買取してもらえました。
5万円という金額でしたが、満足しています。不動車でも引き取りOKなので、楽でしたね。
高く売れそうな車は通常の買取査定で
まだ走行できる車なら、思ったよりも高く売れるかもしれません。
車買取査定のサービスに依頼するのが絶対に良いです。
査定サイトから申し込むと一番高く買ってくれる業者が分かります。
廃車しようと思っている車でも、買取って大きなお金にできる可能性があります。
故人の車の処分・廃車や売却手続きの大まかな流れ
故人の車の廃車や買取処分の手続きは、大きく分けて以下の流れになります。一つずつ確認していくことで、手続きを進めましょう。
必要書類
車検証:所有者の名前が故人の名前になっているか確認しましょう。(ディーラーなどだとローンが残っている可能性も確認しましょう。)
自賠責保険証明書:有効期限もチェックしておきましょう。
印鑑証明書:故人のものと、手続きを行う相続人のものが必要です。
遺産分割協議書:相続人全員の署名と実印・その印鑑登録証明書が必要でかつ、名義変更の際には相続人の戸籍謄本の添付が必要になったりと、かなりややこしい書類です。
しかし、故人の車の査定額が100万円以下の場合、「遺産分割協議成立申立書」という簡易的な書類で手続きを進めることができます。
遺産分割協議成立申立書:相続人1人の署名・押印や、名義変更のための戸籍謄本・印鑑登録証明書だけで済ませることができます。
車の買取店などへの売却であれば、必要書類について案内があると思います。
詳しくは査定を受けてみて、手続きを進める際にそれらの必要書類の説明を受ける方が楽かと思います。
遺言書(あれば):故人の意思が確認できる大切な書類です。
相続関係書類(必要に応じて):上でも書きましたが、戸籍謄本など、相続人を証明する書類が必要な場合があります。
名義変更(必要な場合):相続人が複数いる場合など、状況によっては名義変更が必要になります。この手続きで戸惑う人が多いと思います。
先んじて知りたい人は、管轄の運輸支局に確認するのが良いです。電話で問い合わせると教えてもらえます。
故人の車を買い取り処分した人たちの口コミ
距離:4万キロ
売却額:140万円
父が大切に乗っていたフォレスターを売却することになり、正直なところ複雑な気持ちでした。相続で受け取ったものの、自分の車も持っているし、妻も運転しないので、現金化するしかないなと。でも、父の愛車だけに、きちんと評価してもらいたくて、ネットで高評価の買取店を3社選んで見積もりを出してもらうことにしました。
実は査定前は、60万円前後かなって思ってたんです。だって10年落ちでしょ?でも、いざ査定してみると、なんと140万円という驚きの査定額が!他社さんは90万円と110万円。やっぱり買取店によって結構差があるんですね。
父のこだわりで、メンテナンス記録はきちんと残っていて、4万キロという走行距離の少なさも評価されたみたいです。確かにホイールに小さな傷はあるものの、内装外装ともにかなり綺麗な状態を保ってました。
査定に来た中古車店の担当者も「状態の良いフォレスターなので、販売もしやすい」って。
フォレスターはスバルの中でも人気で、中古市場でも需要が多いとか。
特に2013年モデルは、古さもあまり感じさせず、走りの良さやデザインのバランスが評価されているらしいです。
父の選んだ車の確かさを、改めて実感しました。
最終的に一番高く評価してくれた店に売却しましたが、査定から売却までの対応も丁寧で安心でした。
今でも時々、休日に父とドライブした思い出が蘇ってきます。でも、次のオーナーさんにも大切に乗ってもらえると思うと、売却を決めて良かったなって。査定額の差額分は、父の供養に使わせてもらいました。
中古車の売却って、ちょっと面倒くさそうに思えるかもしれませんが、複数の業者に見てもらうのは本当におすすめです。特に状態の良い車なら、予想以上の査定額が付く可能性があるかもしれませんよ。
【投稿者プロフィール:44歳男性/会社員】
距離:4万キロ
売却額:120万円
父が突然入院して、その後に約半年で亡くなってしまい、プリウスの売却を任されることになりました。
長男なので、こういう手続きは私がやらなきゃいけないんですよね。でも、車の売却なんて初めてで、最初は本当に戸惑いました。
ネットで色々調べてみると、プリウスは需要が高いみたいで。
モデルチェンジやマイナーチェンジをかなりしてたイメージだけど、まだ査定額が高かったです。
走行距離4万キロというのも、かなりの好条件だったみたいです。ただ、右側のドアに結構目立つ傷があって、これが査定額にどう影響するか心配でした。
査定を受ける時に気をつけたのが、傷のことはしっかり伝えることです。
父親は無理な運転をするタイプではなく、整備録やメンテナンスノートなども残されてました。
「後で揉めるのは絶対に嫌だな」って思ったので、傷についても査定時に「これについてはどうですか?」って確認しました。
意外にも「この程度なら全然問題ありませんよ」って言われて、ホッとしましたね。
でも、査定額が120万円って提示された時は、正直びっくりしました。
他社さんは95万円とか105万円とか。価格差があるのは聞いてましたけど、ここまで違うんだ!って。
結果的に、一番高く査定してくれた買取店に売却することにしました。
ただ、ここで新たな問題が発生。査定額が100万円を超えると、相続人全員の印鑑証明やら遺産分割協議書へのサインが必要になるんです・・・。
兄弟・母親で話し合って時間を作って書類をまとめるのは大変でしたね。
みんな忙しいし、印鑑証明書も必要で。「100万円以下なら、こんな面倒な手続きはないのに…」って一瞬思いましたけど、やっぱり高く売れる方がいいですよね。
対応も丁寧だったし、「プリウスの状態がとても良いので、次のオーナー様にもきっと喜んでいただけますよ」って言ってもらえて。なんだか父も喜んでくれてる気がしました。
【投稿者プロフィール:52歳男性/会社員】
距離:9万キロ
売却額:80万円
突然の兄の死。独身だった兄が残したエクストレイルの処分を、母と妹と相談して私が担当することになりました。正直、10年以上乗った車だし、査定額は30万円くらいかなって思ってたんです。でも、結果は予想以上でしたね。
最初に困ったのが必要書類の確認。車検証はすぐ見つかったんですが、なにせ兄の部屋からいろんな書類が出てきて。でも、ローンの書類が見つからなかったので、念のため販売店に確認したら完済済みとわかって、ホッとしました。
バンパーの下部に擦った跡があったので、査定前に洗車して、傷の状態がはっきり分かるようにしました。走行距離は9万キロ。「まあまあかな」って思ってましたけど、査定員さんに「この年式でこの距離なら全然いけますよ」って言われて。
びっくりしたのが査定額の差。1社目が60万円、2社目が65万円で「まあこんなもんか」って思ってたら、最後の3社目で80万円って言われてよしっ!と思いました。
エクストレイルは古い年式でも需要が多い、と説明されました。確かに、日産社の中でも多く見かけますもんね。
母と妹にこの査定額を伝えたら、ふたりとも驚いてました。「兄貴、最後にいいことしてくれたね」って妹が言ってて、なんだかグッときました。
相続の手続き自体は車に限らず、いろいろ面倒でしたけど、みんなで協力して進められたのは不幸中の幸いでしたね。
査定を通じて感じたのは、ちゃんとメンテナンスしてた兄の几帳面さ。整備記録も全部残ってたし、内装も丁寧に使ってて。査定員さんも「大切に乗られてたんですね」って。兄の人柄を改めて実感した気がします。
【投稿者プロフィール:43歳男性/飲食店経営
距離:4万キロ
売却額:90万円
母が他界して、実家に置いてあったフィットの処分に困っていました。姉と妹も「自分の車があるから必要ない」って。
自分も車があるから必要はなかったんです。でも、このまま放置すると税金もかかるし、放っておく訳にもいかないですよね。
母のフィットって、走行距離が4万キロほど。近所のスーパーに行くくらいしか使ってなかったんです。あと、ブルーのボディカラーがとても綺麗で。
査定の時に「このカラーはフィットの中でも人気が高いです」って言われて、へぇ~って感じでした。
実は最初、フィットってそんなに価値がないんじゃないかって思ってたんです。でも、ネットで下調べしたら、意外としっかり査定額がつくみたいで。それに、コンパクトカーって今すごく需要があるらしいんですよ。
査定を3社に依頼したんですが、訪問に来た担当は、状態が良いと言ってくれました。
母が几帳面だったので、定期点検も欠かさずやってたみたいで。
査定額を聞いた時は正直びっくり。90万円ですよ!「えっ、そんなにつくの?」って思わず聞き返しちゃいました。
査定員さんの説明によると、最近の物価高で中古車の需要が増えてるみたいです。特にフィットは燃費が良くて維持費も安いから、若い人や主婦層に人気があるとか。それに2014年式って、今の若い人が中古車を買うときにちょうどいい年式なんだそうです。
売却の手続きは少し面倒でしたけど、100万円以下の金額だったので遺産相続の書類はそこまで面倒ではなかったです。
買取店の方が丁寧に必要手続きについて説明してくれて助かりました。
【投稿者プロフィール:53歳男性/埼玉県在住・会社員】
年式が新しく、高く売れそうな車なら車買取査定のサービスに依頼するのが絶対に良いです。
査定サイトから申し込むと一番高く買ってくれる業者が分かります。
廃車しようと思っている車でも買取って大きなお金にできる可能性があります。